『雨の国、夜の国』が出ました。
http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0026amenokuni.html
電子書籍レーベル【惑星と口笛ブックス】ででやっている『北野勇作2本立て』の第三弾です。
そのタイトル通り、今回も「旅もの」です。
私がこれまでにもやってきた、旅先を舞台にした掌編集ですね。不思議な話、ヘンテコな話、不可解な話、ちょっと怖い話、そんなのを並べてます。昔からずっとこの形式で書いているものはあるのですが、なかなか本にならず、雑誌などに書いたものもそのままになっていました。他にもけっこうあります。
こういうのは、なかなか紙の本にはならない、というか、してくれないのです。会議を通らない。出しても売れないから、ということでしょう。
でも、私はそうは思いません。こういう短いヘンテコな話が好きな人はけっこういるはずです。自分がそうだし。
現に、最近はショートショートの出版が目に見えて増えてきました。つい何年か前まで、短編集なんてなかなかでなかったし、ましてショートショートなんで単行本で出ることはありませんでした。これは、田丸雅智氏の地道で幅の広い活動によるところが大きいと私は思うし、そしてやっぱりそういう「短くて奇妙は話」というのが求められているのだと思います。
そんなのがお好きでしたらどうぞ。
そのまんま、「雨の国」の話と「夜の国」の話。
片方は暑くて、片方は寒い。片方は丸くて、片方は尖がっています。
自分ではなかなかいい組み合わせだと思います。イラストは、他の2本立てと同じ、森川弘子です。
他の「旅もの」についてはこちらに。
https://kitanoyu.hatenablog.com/entry/2019/01/11/235554
この電子の箱庭もだいぶにぎやかになってきました。散歩してみてください。
よろしくお願いします。