北野勇作の甲羅

北野勇作の近況、イベント、その他です。

【じわ100朗読】始めました。

  【じわ100朗読】、ようするにいろんなところで「じわ100」を朗読、それをデジカメで撮影する、です。

 その動画をツイートしていきます。ハッシュタグは、「#じわ読」にしました。これからちょこちょこ上げていくと思います。こんなことが簡単にできるようになったんですね。『じわ100』について前から何度も、「一冊買えば朗読自由!」と書いてますが、その使用例でもあります。

 どれも路上とか家の中とかの自撮りの一発撮りです。

 

https://twitter.com/yuusakukitano/status/1124266997489868801

https://twitter.com/yuusakukitano/status/1123915825457577991

https://twitter.com/yuusakukitano/status/1123260053664854016

https://twitter.com/yuusakukitano/status/1123968470243319813

https://twitter.com/yuusakukitano/status/1125004773244035073

 

 こんな感じで、「じわ100」を自由に朗読して、 #じわ読 で、ツイートなんかしてもらえると嬉しいのですが、どうでしょうか。みんなもっと普通に朗読とかすればいいと思う。実際やってみるとおもしろいですよ。

 小説の朗読って、ショートショートでも10分くらいかかるので、けっこう大変だったりするんですが、でも【ほぼ百字小説】なら30秒いりませんからね。普通の会話と変わらない。一冊買えば朗読自由、ですが、べつに買わなくても自由です。朗読自由。ツイッターの【ほぼ百字小説】とかそれを本にまとめた『じわ100』が、そういう使い方をされるものになればいいなと思ってます。

 まあ試しに声に出して読んでみてください。けっこうそれだけでも小説の読みかたが変わったりしますよ。もちろん、書きかたも。

  ということで、「#じわ読」をよろしく。

『ななつの娘と夜の旅 水の巻』が出ました。

「水の巻」が出ました。

電子書籍オリジナルで、紙の本はありません。

 

「月の巻」に続いての連作短編です。

https://kitanoyu.hatenablog.com/entry/2019/02/27/151539

この連作でやろうとしたことは、ここ ↑ に書いてます。

今回はちょっとホラー成分が多めかな。

「水の巻」だけあって、水分も多いです。

 

「水ハナクトモ」

「ゾンビの夜」

「甲羅がある」

「続・ゾンビの夜」

 

の四本です。

どれも一夜だけ散歩の話。

一晩一話くらいでお楽しみください。

表紙は森川弘子

【惑星と口笛ブックス】です。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0024nanatsu2.html

 

『月の巻』はこちら。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0021nanatsu.html

 

 

『ななつの娘と夜の旅 水の巻』が出ました。

「水の巻」が出ました。

電子書籍オリジナルで、紙の本はありません。

 

「月の巻」に続いての連作短編です。

https://kitanoyu.hatenablog.com/entry/2019/02/27/151539

この連作でやろうとしたことは、ここ ↑ に書いてます。

今回はちょっとホラー成分が多めかな。

「水の巻」だけあって、水分も多いです。

 

「水ハナクトモ」

「ゾンビの夜」

「甲羅がある」

「続・ゾンビの夜」

 

の四本です。

どれも一夜だけ散歩の話。

一晩一話くらいでお楽しみください。

表紙は森川弘子

【惑星と口笛ブックス】です。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0024nanatsu2.html

 

『月の巻』はこちら。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0021nanatsu.html

 

『この世界じわ100』前書き

「じわ100」シリーズ(三冊出たら、もうシリーズですよね)の新刊、

『この世界は何だ!? じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説』が出ました。略称は、「この世界じわ100」

f:id:kitanoyuusaku:20190325082200j:plain

 

というわけで、今回のテーマ(?)は、「世界」です。

と言ってもなんのことやらわかりませんね。

まあ読んでください。読んでもわからないかもしれませんが。

それにしても勝手にツイッターで書いてただけなのに、三冊目が出るなんてびっくりです。どうやら地味な奇跡は、まだ続いているらしい。もっと続いてくれ。

というわけで、例によって「前書き」として書いた文章を全文載せます。

 

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【この世界の歩き方】


 この本には、すごく短い小説が130話入っています。どれも、へんてこな世界の話です。なんだ、これ? いったいどうなってんだ? わけがわからないよ。そう言ってるかな。
 わけがわからなすぎて、投げ出したくなるかも。でもちょっと待ってください。君が暮らしているその世界だって、じつは同じなんですよ。わけがわからなかったり、納得がいかなかったり、どうなってんだ? だったり。
 この先、君はそんなことをたくさん体験するはず。
 本当にそんな目にあうのは嫌ですよね。不安になったり、混乱したり、たぶん腹が立ったりもします。でも、これは小説。フィクション、つまり嘘です。だけどその中で、不安になったり混乱したり考えたりすることは本当です。だから、嘘だけど嘘じゃない。
 そんなふうにお話の中でへんてこな世界を歩くことは、現実の世界でそんなことに出会ったときの練習になるかも。いや、べつにそんなこと考えずにただ、なんだこりゃ? でいいんです。そういうことをおもしろいと感じてもらえたらいいなと思って書きました。嘘です。自分がおもしろいから書いただけです。もちろん、おもしろがってもらえたら嬉しいですよ。これは本当です。
 では、よい旅を!

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https://www.amazon.co.jp/dp/4909689362/

ななつの娘と夜の旅 

電子書籍『ななつの娘と夜の旅 月の巻』が出ました。【惑星と口笛ブックス】です。

これが「月の巻」で、このあと「水の巻」「石の巻」と続きます。

紙の本にはなっていません。電子書籍オリジナルです。まあ紙の出版社に持ち込んだりもしたんですが、出せなかったんですね。

いわゆる売れ筋の小説ではありません。

七歳の娘といっしょに夜の散歩をするだけの何も起こらない小説です。

最近のツイッターでの言い方をすると「トンネルに入らない」小説ですね。

いろんな事件が起きて危機に陥ったり、はらはらどきどきしたり、というような、まあそれが「トンネル」です。小説の書き方なんかを読むと小説にはそういう要素が必要でそれが読者へのサービス、みたいなことが言われています。

でも私はあんまりそうは思わないんですね。もちろんそういうのでおもしろい小説もありますが、そうでなくてもおもしろい小説もおもしろいものもたくさんある。夜の散歩なんて、まさにそうです。

実際、娘が七歳くらいのころ、私はほとんど毎晩、娘といっしょに近所を散歩していました。どうでもいいようなことをあれこれ考えながら娘といっしょにただ歩いていることが、すごくおもしろかった。今から考えると夢の中の出来事みたいで不思議です。そういう感覚を定着しておきたくて書いたような気がします。そういう「意味としては記録できない何か」を記録するのに小説というのはとても向いている。いや、それは小説にしかできないのではないか、と私は思っています。私が小説のいちばんおもしろいところだと思うのは、たぶんそのあたりで、だからそういうことをやろうとしました。やれてるかどうかはわかりません。まあいちど読んでみてください。

「天使が落ちている」「影を渡って」「ロボットが行方不明」「空き地に月が」の四話です。どれも、夜の散歩一回分の話、だから四夜分入ってます。

紙の本では読めない夜の散歩を電子で楽しんでもらえたら嬉しいです。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0021nanatsu.html

 

箱庭の歩きかた

【惑星と口笛ブックス】という電子書籍レーベルがあります。

西崎憲氏が運営しているレーベルです。

電子書籍化したいものは色々あるのですがそういうスキルがない私には、とてもありがたいレーベルです。

こういうものを出したい、という相談をして、そして原稿を送り、編集して校正して電子書籍化して販売してもらってます。つまり、小さな出版社ですね。

こういうことが、個人で出来るようになったわけです。なんといっても、自分で出したいものを自分で出したい形で出せる、というのがじつにありがたい。

なによりも短編を単体で売ったりできます。そんなことは紙の本ではできなかったことです。

この【惑星と口笛ブックス】というレーベルに自分の置きたいものを箱庭を作るように好きなように並べていきたいと思っていて、だんだん箱庭らしくなってきました。

というわけで、箱庭の歩きかた。

 

『水から水まで』

シングルカットという企画で書き下ろしました。これが【惑星と口笛ブックス】の最初の電子書籍

短い話が繋がっているような繋がってないような、これ自体が箱庭みたいな形になってます。

自分では「旅もの」と呼んでいる掌編のシリーズです。

タイトル通り「水から水まで」の旅みたいになればいいと思って書きました。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0007mizu.html

  

『温泉と城壁』【2本立て①】

短編の2本立てのシリーズです。

これも『水から水まで』と同じ「旅もの」です。

温泉と城壁をめぐる旅です。そのまんまですね。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0015onsen.html

 


ねこたま』【2本立て②】

2本立ての第二弾。この形はこれからも続けていきたいです。

旅ものと正体不明生物の短編が入ってます。どちらも書き下ろし。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0019nekotama.html

 


『昔、火星のあった場所』

レーベル名に惑星が入ってるつながり、というわけでもないですが、火星。

デビュー作です。いろいろと事情があって、絶版のまま出すことができなかったのですが、いろいろとあって無事にここに置くことができるようになりました。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0009mukashi.html

 

他にも、連作短編の『ななつの娘と夜の旅』なども、並べておりますので、

よろしくお願いします。

まず、『水から水まで』あたりで試してみてください。

それが楽しめたら、たぶん全部楽しめると思います。

 

『ねこたま』が出ました。

電子書籍レーベル・惑星と口笛ブックスから、

北野勇作2本立て②】『ねこたま』が出ました。

①の『温泉と城壁』と同じく、短編の2本立てです。

「タマモン」と「船と猫と宿と星」の2本です。

今回は両方とも書き下ろし、つまり、この電子書籍が初披露です。

こういうことがやりたくて始めた企画です。

短編を書いても雑誌は少ないし、それにいろいろ制約もあって、

これまではなかなか思うように発表できませんでした。

電子書籍だと読んで欲しいものをこちらの好きなタイミングで自由に出すことができます。作家が出版社とは別にそういう手段を持っているというのは、この先、けっこう大事になってくるのではないかと思います。

電子書籍だと、紙の本のように短編集一冊分そろえる必要もないし。

ちょっとした空き時間にもっと手軽に短編小説が読んでもらえたらいいなと思います。

北野勇作2本立て①】の『温泉と城壁』、それに同じレーベルの【シングルカット】の『水から水まで』とあわせて、箱庭の散歩のように楽しんでもらえると嬉しいです。

温泉と城壁と水源、そこにこれを置きます。ここにも温泉や坂道や岡があります。猫もいます。

だいぶいい感じの箱庭になってきたんじゃないでしょうか。

のんびり散歩を楽しんでください。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0019nekotama.html

 

dog-and-me.d.dooo.jp