北野勇作の甲羅

北野勇作の近況、イベント、その他です。

『彼方のソナタ』

『彼方のソナタ』という芝居に出ます。

1時間30分ほどの芝居です。ほとんど出ずっぱりです。

詳しくはこちら。

https://www.facebook.com/SST10kanata/

かつてないほど頭がぼさぼさです。髭もぼさぼさです。

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まあそういう役なのです。

観に来てください。よろしくお願いします。

けっこうがんばってますよ。

 

『彼方のソナタ

http://www5c.biglobe.ne.jp/~kujirak/10kinen/kanata.html

2020年2月7日(金) 20時開演
   2月8日(土) 14時開演 17時半開演
   2月9日(日) 14時開演 17時半開演
   2月10日(月) 20時開演
    
  難波サザンシアター

※ 開始及び開場は開演の30分前です。

ひさしぶりに東京で朗読します。

ほとんど東京に行くこともないので、

なかなかやる機会がなかったのですが、

今回、ブンゲイファイトクラブの打ち上げで東京に行くことにして、それで思い立って、佐々木敦さんにお願いしたら、たまたまscoolが空いてるということで、やらせていただくことになりました。

ということで、

三鷹の scool です。

北野勇作朗読会 at SCOOL VOL.1 | SCOOL

12月2日19時半からです。

せっかくなので、

ブンゲイファイトクラブに出したものは

ぜんぶ読もうと思ってます。

佐々木敦さんとのトークもあります。

 

あ、ブンゲイファイトクラブについては、

https://note.com/p_and_w_books/n/n4288cefb271e

いつもながら集客が不安です。

よろしくお願いします。

 

【ほぼ百字砂漠】と「砂のある風景」、あるいは【ほぼ百字小説】について

超人予備校の『ラクダイス』という芝居に出ました。

その劇中で朗読したのが【ほぼ百字砂漠】。

【ほぼ百字小説】を5つ。

以下がそれです。

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【ほぼ百字砂漠】

 砂しかないように見えるし、事実その通りなのだが、そんな砂漠の砂の中から砂の城を掘り出すことができる者がいるらしい。そしてさらなる達人ともなれば、その砂の城の中に隠された砂の本を読んだりもできるという。

 

 月の砂漠をはるばると、というあの歌は、月夜の砂漠ではなく月面にある砂漠を歌ったものなのだとずっと思っていた。おかげで今もあの歌を聞くと、アポロの月着陸船と宇宙飛行士とラクダが並んでいる絵が頭に浮かぶ。

 

 砂漠を歩いていた亀がサボテンと出会う。知性ある爬虫類と知性ある植物、砂漠には珍しく会話らしきものが成立する。彼らはしばし語り合い、亀は遠い土地の話と引き換えに、サボテンの身体の一部を食べさせてもらう。

 

 鳥取砂漠、と妻が言う。砂丘だよ、鳥取砂丘。ああ、今はそう言うのね。いや、昔からそうだよ。でも、ラクダもいるし。それは連れてきたんだろ。じゃ、あれも砂漠じゃなくて砂丘なんだ。いや、あれは砂漠、東京砂漠。

 

 普段は砂漠だが、一年に一度雨が降ると、それを待っていた植物たちがいっせいに芽を吹き急速に成長していちめんの花畑になり、また砂漠へと戻る。長いあいだそれは、蜃気楼あるいは砂が見せる幻覚だと思われていた。

 

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 三つ目のは、すでにあった【ほぼ百字小説】の中から。

 もちろんそれを書いたときは、サボテンの出てくる砂漠の芝居で亀の役をやることになるなんて思っていませんでした。

  

 

 この【ほぼ百字砂漠】を書くことになった顛末も、【ほぼ百字小説】にしてます。

これです。


【ほぼ百字小説】(1712) ヒトがラクダになる芝居、その稽古の途中で演出家が、【ほぼ百字ラクダ】とか書けます? いや、それは無理やで。じゃ【ほぼ百字砂漠】は? まだそっちのほうが。ではそれで。えっ、それで? それで、こうなった。

 

 ほぼ実話です。

そして、この芝居の稽古をやっていた頃、同時にブンゲイファイトクラブなるものに参加していました。

こんなのです。

BFC ブンゲイファイトクラブ|note

 

 で、2戦目に勝ち進めたら、

規定の原稿用紙六枚分に【ほぼ百字小説】を19個ぶちこんで勝負しよう、

というのはそのときには決めていて、

それで、しばらくツイッターにつぶやくのを休止してました。

規定では、ネットに発表したものは使用できなかったので。

あ、舞台で朗読しただけなら、問題ないはずです。

で、その芝居の稽古と

【ほぼ百字砂漠】を書かないと、という意識のせいで、

自然と「砂漠もの」みたいなものが溜まっていきました。

そういうことなら統一感みたいなものが出てちょうどいいか、と

砂をキーに19個選んで配置して作ったのが、

「砂のある風景」です。

ここで読めます。

https://note.mu/p_and_w_books/n/na9f073c42221

 

 

一方、【ほぼ百字砂漠】は、劇中で「小説を書いているケヅメリクガメ」として読む

という事情あって、そういう選びかたと配置にしました。

 

そして、それらとは別に、本来はツイッターにアップするはずだった順番もあります。

こっちは、現実と同時進行で、一日ひとつか二つ書いてるので、

日記みたいな要素も入ってます。

 

もうブンゲイファイトクラブに作品として提出したので、

今から本来の時系列に近い形でつぶやいていこうと思います。

といっても、リアルタイムで書いているのが【ほぼ百字小説】なので、

今書いた分も入り込んでの回想みたいな形になると思いますが。

ということで、「砂のある風景」とは違う形で楽しんでください。

そんなことをするのが、

文学的に、あるいは小説的に、いったいどういう意味があるのか。

よくわかりませんが、

私はツイッター上での【ほぼ百字小説】の

ひとつひとつが独立していて、

でも、選択と配置の仕方でいくらでも繋がったり

そのありようが変化したりする、

というあたりが、

今までの小説にはない変なところだと思っていて、

そして、そこには何かがある、と思っています。

まあなくても、やってておもしろければそれでいい。

私は、これがおもしろいと思ってやってるし、まだまだ続けるでしょう。

そんなわけで、楽しめる人は楽しんでください。

では、ツイッターで。

 

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そして、この【ほぼ百字小説】をゆるいテーマでイラストといっしょにまとめたものが

『じわじわ気になるほぼ100字の小説』シリーズ。


全部で3冊出てます。1冊に【ほぼ百字小説】130篇収録。

それぞれ、「不安」「生き物」「世界」がテーマになっています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4909689060/

https://www.amazon.co.jp/dp/4909689230/

https://www.amazon.co.jp/dp/4909689362/

「ラクダイス」に出演します。

もうずいぶん長く小劇場で演劇をやっています。

自分が所属していた劇団が休止してから、

ずっとちょこちょこ出してもらっていた、

『超人予備校』という劇団の公演に出ます。

タイトルは、「ラクダイス」です。

  超人予備校第15回本公演『ラクダイス』
10 /11(金)19時半
12 (土) 14時半/19時半
13 (日) 11時/15時半
会場 1st 前売 2800 円
[割引] U-22(22歳以下):1500 円
高校生:1000 円/小中学生:500 円
 
なかなかいい感じで稽古が進んでいます。
よろしくお願いします。
 
北野チケット予約はこちら
 

朗読bar 「金魚の夢」で、やります。

朗読barというのは、

劇団突劇金魚のアトリエで行われている朗読のイベントです。

アトリエがあるからこそ、だと思いますが、

朗読のイベントをなんと週に二回、どころかそれ以上の回数やったりしています。
五人くらいが十五分くらいの朗読をします。
演者には、小劇場の役者が多いです。
朗読というと普通は作品とか作者の側面からのアプローチが
ほとんどですが、これは朗読者側からのアプローチという感じです。
落語とか講談みたいな、話芸の一種としての朗読の捉え方だと思います。

前から出たいなと思っていたのですが、
出演者の一般公募も始めたのでさっそく応募して
稽古に参加し、やることになりました。

ひとりの持ち時間が十五分くらいなので、
基本的には、「じわ100」の朗読をやっていこうと思います。

toi books の朗読会と並行して、
こちらもひとつの自分の表現の拠点として
定期的にやっていけたらいいなと思ってます。

朗読barの名前の通り、お酒を飲みながら聴くことができます。
お酒の代金は料金に含まれていて、飲み放題です。まあ缶ビールとか
缶チューハイとかですが。
終わったらそのまま飲み会みたいになって、そこらに胡坐をかいて
演者もいっしょに飲んだりします。
そして、この突劇金魚のアトリエというのが、かなりの異空間です。
これを体験するだけでもけっこう価値があると思いますよ。

ちなみに、

このアトリエに行ったときに書いた【ほぼ百字小説】が、これです。

 

【ほぼ百字小説】(1688) 古い民家の二階に作られた空間。青い光とごぼごぼごぼという音に満たされているから、きっと水の底なのだろう。できれば沈んだままでいたいのだが、急な階段を降りる必要がある。まあ水底にトイレは作れないからな。

 

 まあいちど遊びに来てみてください。

朗読bar

http://kinnngyo.com/lp/bar/

 

toi books

https://mailtotoibooks.wixsite.com/toibooks/event-fair

 

 

北野予約フォーム

12/21 (土) 14:30 です。

https://www.quartet-online.net/ticket/bar?m=0nhgadg

 

 

 

『雨の国、夜の国』が出ました。

http://dog-and-me.d.dooo.jp/wakusei_kuchibue/0026amenokuni.html

 

 電子書籍レーベル【惑星と口笛ブックス】ででやっている『北野勇作2本立て』の第三弾です。

 そのタイトル通り、今回も「旅もの」です。

 私がこれまでにもやってきた、旅先を舞台にした掌編集ですね。不思議な話、ヘンテコな話、不可解な話、ちょっと怖い話、そんなのを並べてます。昔からずっとこの形式で書いているものはあるのですが、なかなか本にならず、雑誌などに書いたものもそのままになっていました。他にもけっこうあります。

 こういうのは、なかなか紙の本にはならない、というか、してくれないのです。会議を通らない。出しても売れないから、ということでしょう。

 でも、私はそうは思いません。こういう短いヘンテコな話が好きな人はけっこういるはずです。自分がそうだし。

 現に、最近はショートショートの出版が目に見えて増えてきました。つい何年か前まで、短編集なんてなかなかでなかったし、ましてショートショートなんで単行本で出ることはありませんでした。これは、田丸雅智氏の地道で幅の広い活動によるところが大きいと私は思うし、そしてやっぱりそういう「短くて奇妙は話」というのが求められているのだと思います。

 そんなのがお好きでしたらどうぞ。

そのまんま、「雨の国」の話と「夜の国」の話。

 片方は暑くて、片方は寒い。片方は丸くて、片方は尖がっています。

 自分ではなかなかいい組み合わせだと思います。イラストは、他の2本立てと同じ、森川弘子です。

 

他の「旅もの」についてはこちらに。

https://kitanoyu.hatenablog.com/entry/2019/01/11/235554

この電子の箱庭もだいぶにぎやかになってきました。散歩してみてください。

 よろしくお願いします。

 

toi books で朗読します。

 心斎橋にある「toi books」という書店で、朗読会をやります。

 今回は暗闇朗読ではありません。
 場所は、心斎橋にある「toi books」という小さな本屋さんです。
本好きの人が作った本好きの人が集まれるような空間になってます。
 前から小さな場所で定期的に朗読会をやりたいと思っていて、
どうも自分にはそういうのが合っているのではないか、と思うことと、
小説というのはそもそもそういう小さいものなのではないか、ということを最近よく考えるからです。

 これまでの大量に刷っていっせいに店頭に並べて短期間で大量に売る、というビジネスモデルが崩壊、あるいは一極集中化してきて、
余裕がなくなってきた業界全体が、

 

それでもその方向を極端にした方向に雪崩れ込もうとしているように感じる、というのもあるかもしません。

 小劇場で芝居とかやってきたこともあるのかもしれませんが、

 もっと小さなところで、そんな流れととは関係なく、

ただ小説を読んで、それについて少し喋ったり喋らなかったり、
みたいなことをできれば定期的にやってみたくなって、
toi books さんに何度か寄らせてもらって、
ここでやりたい、と考え、店主の磯上さんにお願いしたのでした。
マイクも何もいらない、ほどよい狭さです。
ここから始めたいと思います。
ただ、朗読ですから、お客さんがいないことにはどうしようもありません。
いったい何がやりたいんだ、とか。
なんにためにそんなことをやるんだ、という方も、
いちど試しに覗きに来てください。
 この先もずっと続けていきたいので、よろしくお願いします。

mailtotoibooks.wixsite.com

 

https://mailtotoibooks.wixsite.com/toibooks/post/%E7%AC%AC%EF%BC%93%E5%9B%9E-%E5%8C%97%E9%87%8E%E5%8B%87%E4%BD%9C%E6%9C%97%E8%AA%AD%E4%BC%9A

 

 

 

 

 

 

https://semba.keizai.biz/headline/1163/